【副作用が】 ロキソニンとカロナールの違い 【肝腎】

ロキソニン錠 カロナール錠
一般名 ロキソプロフェン アセトアミノフェン
構造式
発売年 1986年 1984年(細粒) 1996年(錠剤)
製薬会社 第一三共 あゆみ
効能効果 下記疾患の消炎・鎮痛

  1. 変形性関節症・歯痛・腰痛症
  2. 関節リウマチ、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群
  3. 急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
  4. 手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎
下記疾患の( )・鎮痛

  1. 変形性関節症・歯痛・腰痛症
  2. 頭痛,耳痛,症候性神経痛,筋肉痛,打撲痛,捻挫痛,月経痛,分娩後痛,癌性疼痛
  3. 急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
  4. 小児科領域における解熱・鎮痛
薬理作用 シクロオキシゲナーゼ阻害
  • 解熱作用:視床下部の体温調節中枢に作用して体温を下げる。
  • 鎮痛作用:視床と大脳皮質の痛覚閾値を高めることによる。
用法 1日3回、1回1錠 抜歯後疼痛は1回2錠可能 空腹時避ける 一日180mgが限度 ①と②:1回300~1000mgを経口投与し,投与間隔は4~6時間以上空ける

②:1回300~500mgを頓用する。適宜増減可。原則として1日2回まで1日最大1500mg

③:体重1kgあたり1回10~15mg,投与間隔は4~6時間以上 て60mg/kg/dayが限度

鎮痛効果 強い
抗炎症作用 強い 弱い
剤形 錠剤 細粒 ゲル テープ パップ 錠剤 細粒 原末 シロップ 坐剤
Tmax 0.45±0.03(hr) 0.46±0.19(hr)
T1/2 1.22±0.07(hr) 2.36±0.28(hr)
代謝・排泄
服用可能年齢 15歳以上 生後3か月以上
蛋白結合率 97% 25~30%
妊娠中 ×
授乳中 ×
インフルエンザ ×
市販薬
製薬会社 第一三共 ジョンソンエンドジョンソン

 

 

 


中枢性と末梢性、抗炎症作用の有無


 

カロナールの薬理作用はまだ正確には解明されていないが中枢で作用していることが示唆されている。痛みに対する感覚を良い意味で鈍感にしている。なのでカロナールは末梢で起きている痛みに対しての作用は弱い。そしてカロナールに抗炎症作用はほぼ無い。

 

それに対してロキソニンはシクロオキシゲナーゼを阻害してプロスタグランジンを減らし炎症作用を抑える。末梢にも良く作用し抗炎症作用も強い。 なのでロキソニンにはテープ剤やパップ剤などがある。カロナールにはテープ剤やパップ剤は無い。

 

ロキソニンはシクロオキシゲナーゼのタイプ1とタイプ2を阻害するがカロナールは脳でシクロオキシゲナーゼのタイプ3を阻害するとの説がある。しかしシクロオキシゲナーゼ3説についてはまだ最終的な結論が出ていない。

 

 

 

 


適応症の違い


 

①ロキソニン(医療用)には頭痛と生理痛の適応が無い

 

市販のロキソニンSは「頭痛・生理痛」に対して即効で効くとバンバン宣伝しているが医療用ロキソニンには保険適応が無い。カロナールには頭痛と生理痛の適応がある。

 

ロキソニンとロキソニンSは中身が同じなので薬理的には頭痛・生理痛に効果があるが保険上は異なる扱い。しかしレセ的には頭痛に対してロキソニンを処方しても返礼にはならないと通達があるから困ることはない。

 

 

②癌にも使えるカロナール

 

一般的にロキソニンとカロナールのどちらが強い薬かと聞かれたらロキソニンと答える専門家が多い。しかしそれは時と場合による。例えば癌、癌の痛み止めが作用するオピオイド受容体は脳内にある。 カロナールの鎮痛作用は中枢で働くので同じ中枢で働くオピオイド鎮痛薬を併用するとより鎮痛効果が出やすい。

 

 

③分娩後の痛みにも使えるカロナール?

 

丿貫は男なので分娩したことが無い。しかし分娩の痛みは尋常ではないと聞く。鼻からスイカとか・・・そんな強烈な痛みをカロナールで抑えられるのだろうか?分娩中の痛みではなく分娩後だからカロナールで良いのかもしれないが少し心細い、おそらく出産する機会は無いだろうが・・・

 

 

④歯を抜いた後にはロキソニン

 

ロキソニンにもカロナールにも歯痛に対する適用はある。

 

しかし抜歯後の強い痛みにはロキソニンしか適応が無い。そして抜歯後だとロキソニンは一回二錠使うことがある。

 

丿貫は親知らずを抜歯した後に麻酔が切れて激しく痛くなり正気を失いロキソニンを4錠服用してしまった。1回2錠服用して30分もしないうちに痛さの余りもう2錠飲んだ。

 

少し胃の具合が悪くなったかもしれないが痛みでそれどころではなかった。良い子は真似をしてはいけない。

 

 

 


妊娠中・授乳中・小児に対するカロナールの安心感


 

カロナールは生まれて3か月以上であれば使えるがあるロキソニンは15歳未満には使えない。 特に15歳未満の患者でインフルエンザの疑いがある場合にロキソニンは使えない。
インフルエンザ時にロキソニンを服用させるとインフルエンザ脳症やライ症候群のリスクが上昇する。これらの症状や副作用はロキソニン特有ということではなくNSaidsという消炎鎮痛剤共通。

 

じゃあインフルエンザの時に何を使うのかと言えばカロナール。安全性を考えるとカロナール一択。カロナールには錠剤以外にもシロップ(オレンジ味)や坐剤があるので子供に使いやすい。

 

妊娠中や授乳中でも第一選択薬はカロナール。カロナールは日本だけでなくアメリカやヨーロッパ、オーストラリアなど全世界で使われている。そしてそれらの国々でも最もリスクが低い解熱鎮痛剤として認められている。

 

 

 


副作用の違いが肝腎


 

ロキソニンは腎臓に負担がかかる

カロナールは肝臓に負担がかかる

 

ロキソニンの薬理作用は痛みの原因物質であるプロスタグランジンを阻害すること。そしてプロスタグランジンを邪魔すると胃粘膜が薄くなり胃が荒れる。腎臓の血流量も低下する。胃がもともと弱い人であればロキソニンをムコスタと併用するよりも胃を荒らさないカロナールの方が望ましい。

 

そんなカロナールも短期間であればいいが長期間にわたり大量に服用すると肝臓に負担がかかる。

 

効果よりも副作用、そして患者さんの背景を考慮しながら使うべき。

 

 

 


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