カテゴリー: 企業分析

【企業分析】 TG Therapeutics:U2試験のこれから

 

 

TG Therapeutics, Incは血液癌や自己免疫疾患の治療に重点を置くバイオ医薬品企業。強力な抗ガン作用を有する薬を2つ開発しておりその2つがこの会社の未来を握っている。その2つの薬は併用することによってより高い効果を発揮することが期待されておりもし臨床試験に成功したら2つともFDAから新薬として承認され爆益が得られる。承認されたらね・・・

 

 

(さらに…)

【企業分析】 ファイザー:抗生物質から抗がん剤へ

 

抗生物質が発見されるまで感染症は人類にとって致死的な病気だった。

 

黒死病(ペスト)は14世紀の欧州人口を3割減らし国を傾けほど甚大な被害を残した。しかし今となっては近所の内科で処方される薬で簡単に治療できる。

 

100年以上前における結核は肺癌より多くの人の命を奪った。結核の特効薬は抗生物質ストレプトマイシン。1943年にストレプトマイシンが発見されて結核治療の歴史が始まった。

 

1940年代、抗生物質の研究開発にブレークスルーが起こりペニシリン系始めたくさんの抗生物質が生産可能となり世界中の製薬会社が挙って抗生物質生産に取り掛かった。

 

その中の製薬会社の一つがファイザー。2018年現在、米国で最大の医療用医薬品製薬会社だがその頃はまだ会社の規模が小さく自社ブランドも無かった。そんなファイザーが抗生物質の成功により世界的な製薬会社へと飛翔する。

 

(さらに…)

【企業分析】 ノバルティス:江戸時代から続くスイスの製薬会社

 

2017年度の売上は約500億ドル。

ロシュ、ファイザーについて世界3位。

 

「Nova(新生)」と「Artis(芸術,技術)」を組み合わせた言葉を社名にしている様に世界最先端の治療法を常に求めている。起源会社の創業は1758年で日本だと江戸幕府第10代将軍徳川家治の治世。

 

2001年にノバルティスから発売された慢性骨髄性白血病治療薬グリベック。この薬は慢性骨髄性白血病治療に革命を起こした。それまで最善の治療である骨髄移植やインターフェロンを使った治療が5年生存率5割ちょっとの状態から一気に9割近くまで引き上げた。

 

現在のノバルティスはこれまでの低分子化合物による治療から遺伝子分野へ軸足を移しつつある。今話題のCAR-T療法(キメラ抗原受容体発現T細胞療法)のキムリア、そして脊髄性筋萎縮症(SMA)の一回完結型治療薬AVXS-101を今年89億ドルで買収し遺伝子治療ポートフォリオを強化した。

 

(さらに…)

【企業分析】 エクセリクシス:カボザンチニブに託す未来

 

エクセリクシス(Exelixis:EXEL)はカリフォルニア州アラメダに本社を置く製薬会社。1994年に創業された製薬会社としては比較的若い会社で抗がん剤の開発に専念している。

 

会社の時価総額は2018年9月時点で約6000億円と日本の製薬会社だと参天製薬と同規模。しかし沢山の目薬を販売している参天製薬とは違い販売している薬は3つ(成分として2つ)しか無い。そして現在の株価は一つの薬、カボザンチニブの商業的成否に掛かっている。

 

 

(さらに…)

【企業分析】 エフ・ホフマン・ラ・ロシュ:ジェネンテックと共に生きる

 

スイスには2つの製薬会社がある。ロシュとノバルティス。2つとも時価総額で20兆円を超え日本最大のトヨタ自動車を上回っている(2018年9月1日時点)

 

その2つの製薬会社のうちの一つがロシュ。2017年には医療用医薬品の売上で世界一となった。

世界中で使われている安定剤ベンゾジアゼピン系の元となるクロルジアゼポキシドとジアゼパムを開発したのがこの会社。

バルビツール酸より安全性が高いベンゾジアゼピン系睡眠薬は発売されて以来半世紀にわたり人類に安らかな睡眠をもたらしロシュには莫大な利益をもたらした。

 

そしてもう一つロシュを語る上で外せないのはバイオテクノロジー企業ジェネンテックの買収。今のロシュの成功はこの買収が無ければあり得ない。2017年ロシュの売上トップ上位4であるリツキサン、アバスチン、ハーセプチン、パージェタは全てジェネンテックが開発した薬であり売上5位のアクテムラは日本の中外製薬と大阪大学が発見したアクテムラ。

 

(さらに…)

【企業分析】 ノボ ノルディスク:インスリン世界シェアNo.1

 

 

人体において血糖値を直接下げるホルモンは一つしかない。その名はインスリン。このホルモンが不足すると糖尿病になる。約100年前にカナダで発見されて以来ノボノルディスクは途切れることなくインスリンを製造してきた。世界には様々な製薬会社が存在するが一つの分野に100年近く経営資源を集中する会社は珍しい。

 

 

だがそれは当然でありこの会社の起源はインスリンの研究所、インスリン製造が祖業である。

コカ・コーラ社にとってのコーラが如くインスリンがこの会社にとってのレゾンデートル。

 

(さらに…)