感音性難聴の治療薬を開発しているFrequency Therapeuticsにバイオテクノロジー界のバークシャー・ハサウェイ的存在であるBaker Brothers Advisors LPが投資を開始。
123万株を取得し一気に大株主リストに登場した。
運用資産189億ドルを誇るバイオテクノロジー界のユニコーンファンドがBaker Brothers Advisors。
Baker Brothers Advisorsはホームページすら無いのでその実態は謎に包まれている。
しかし2000年に運用を開始してからこれまでに突出した成績を上げており、その存在を知らないものはウォール街に居ない。
創業者は二人の実兄弟ジュリアンとフェリックス
ジュリアンはハーバード大学卒でファースト・ボストンのプライベートエクイティで投資銀行のノウハウを学んだ。
フェリックスはスタンフォード大学医学部卒で免疫学の博士号を持つ学者
最先端バイオテクノロジーの知見を持つフェリックスと投資銀行流アプローチがミックスして誕生したのがBaker Brothers Advisors。
Baker Brosの投資でもっとも成功したバイオテクノロジー企業はシアトルジェネティクス
Seattle Genetics, Inc |
アドセトリスという抗がん剤の開発成功で時価総額2兆円の企業に成長した。
アドセトリスは抗体と医薬品が合体した抗体薬物複合体。現在の最先端テクノジーに15年以上前から投資していたのがBaker Brothers Advisors
過去の売上や利益などを吟味して投資するファンダメンタル分析とは全く異なる投資アプローチ。
10年先のバイオテクノロジーを見越して投資するという特異な才能が必要な投資アプローチを実践して成功したのがBaker Brothers Advisors。
そんな天才兄弟に見込みがありと判断されたFrequency Therapeutics
10年後の感音性難聴治療薬はFrequency Therapeutics社製のFX-322がグローバルスタンダードになっている・・・かもしれない。
Baker Brothers Advisors LPは撤退してみたいですね。
希望がどんどんなくなりますね…
https://money.cnn.com/quote/shareholders/shareholders.html?symb=FREQ&subView=institutional