【シロシビン】 Atai Life Sciences:幻覚剤で停滞するメンタルヘルス治療を変革

  • 今年最も期待されていたサイケデリック企業Atai Life SciencesがIPO
  • 本社はドイツのベルリン
  • マジックマッシュルームの幻覚成分シロシビンを治療抵抗性うつ病薬として開発
  • イボガインという植物由来成分を薬物依存症患者向けに開発中
  • しかしシロシビンもイボガインも米国で現時点で違法薬物
  • 開発している薬や治療法ごとに子会社を設立している持株会社
  • 子会社パーセプション・ニューロサイエンスには大塚製薬も投資
  • 大塚はR-ケタミンの日本国内独占販売権を保有
  • 先に株式上場していたCompass Passways(LSD開発)の株式も保有
  • ペイパル創業者ピーター・ティールが投資している

 

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利休

また怪しげな会社が登場したのう。この会社は何の会社じゃ?

 

幻覚剤として有名なマジックマッシュルームとかジメチルトリプタミンといったモロ違法なクスリをうつ病や薬物依存の治療に試してみようというチャレンジ精神溢れるベンチャー企業です。

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織部

 

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利休

チャレンジ過ぎじゃ、違法薬物の会社が株式を上場できるなんてアメリカは楽しいのう。

 

日本では麻薬の会社と一括りにされてオシマイですがアメリカや欧州ではこれらの薬が精神領域分野で再評価されています。

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織部

 

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利休

ヤク中の戯言じゃないんかのう?

 

インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究によるとマジックマッシュルームの幻覚作用成分シロシビンが治療抵抗性うつ病にも効果がみられたそうです。

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織部

 

シロシビン

 

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利休

しかしその実験は被験者数が少数で臨床試験としては心許ないのう。

 

大学では資金的な問題もあって大規模臨床試験は難しいです。なので今回IPOデビューしたこの会社に夢見る投資家からお金を募って臨床試験をしていくわけです。

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織部

 

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利休

夢というか幻覚見てそうじゃ、最近合法化されたマリファナよりも遥かにハードルが高そうじゃのう。

 

シロシビンは米国の薬物規制リストで一番厳しいスケジュールⅠに君臨しています。

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織部

 

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利休

スケジュールⅠはそんなに危険なクスリなんかのう?

 

あの最強の麻薬ヘロインもスケジュールⅠです。身体的リスクが同じではなく医療用として認められることが無いということでⅠに分類されています。ただ何にしても一番厳しく規制されていることに違いはありません。

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織部

 

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利休

そんな色んな意味で危険な会社でも新規株式公開は成功して2億ドルを幻覚見ている投資家から調達したそうじゃのう。

 

上場する前から投資していたピーター・ティールさんを含む機関投資家の人達は利益が出ているはずです。

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織部

 

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利休

ワシらは持っておらんがこれから投資すべきなんかのう?

 

これまでパキシルとかサインバルタで止まっていた精神治療世界の進化を感じることができそうな企業なので面白そうです。

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織部

 

 

開発パイプライン
開発コード 成分 対象疾患
COMP360 シロシビン療法 治療抵抗性うつ病
PCN-101 R-ケタミン 治療抵抗性うつ病
VLS-01 DMT 治療抵抗性うつ病
RLS-01 サルビノリンA 治療抵抗性うつ病
RL-007 RL-007 統合失調症の認知障害
DMX-1002 イボガイン オピオイド使用障害
DMX-1001 ノルイボガイン オピオイド使用障害
KUR-101 重水素化ミトラギニン オピオイド使用障害
EMP-01 MDMA派生物 PTSD
GRX-917 重水素化エチフォキシン 不安障害

 

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利休

どこかの麻薬組織かと思うほど充実したヤクのラインナップじゃ。

 

日本でも有名な違法薬物MDMAの構造をちょっと変えてPSTDに試そうとしたりインディアンの儀式で使っていた幻覚剤成分サルビノリンをうつ病に試そうとしています。

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織部

 

サルビノリンA

 

 

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利休

日本では試すことすら不可能な臨床試験ばかりじゃから結果が楽しみじゃ。

 

既存薬のケタミンも新しく治療抵抗性うつ病に使おうとしています。

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織部

 

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利休

ケタミンは確か日本で麻酔薬として使われておるのう。

 

 

今使われているケタミンはラセミ体でS-体とR-対の混合ですがこの会社が開発しているのはR-体のみを分離したPCN-101です。

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織部

 

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利休

R-体がケタミンの主作用なんかの?

 

その辺りは議論が分かれるところで結論が出ていません。S-体を治療抵抗性うつ病薬として開発している会社もあります。そもそもケタミンの抗うつ作用と麻酔作用や鎮痛作用は作用機序が異なる可能性もあるので。

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織部

 

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利休

ワシはまずケタミンの幽体離脱作用がどっちかということを知りたいのう。

 

 

投資するかどうか

 

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利休

この株が最終的にどうなるのかは現時点で全く予想が付かんのう。ただもし治療抵抗性うつ病に効果があるとしたら精神医療のレベルが一つ上がるのう。

 

現在普通に使われている睡眠薬や安定剤でも過量に服用したら意識障害や幻覚をみることがあります。なのでシロシビンも医療用で使う適量があるはずです。

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織部

 

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利休

違法薬物だから危険=触らない、じゃなくどうしたら安全に使えるかを調べるのは有意義じゃ。

 

ATAIは傘下の子会社がデジタル治療法やブレインコンピュータインターフェイスの研究も行っています。人間の意識とは何かというまだ未知の分野に突っ込んでいこうとしているので個人的に興味深い企業です。

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織部

 

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利休

数年後かもしれんが大麻株に続く大きな流れが来るかもしれんのう。

 

 

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