【企業分析】Veeva Systems (NYSE:VEEV)

VEEVA SYSTEMS INC. (VEEV)
  売上高 EPS Q/Q PSR
21/12/01 476 0.65 26% 27.3
21/09/01 456 0.67 29% 28.3
21/05/28 434 0.71 29% 29.3
21/03/02 397 0.64 27% 30.3
20/12/01 378 0.60 35% 31.4
20/08/27 354 0.58 33% 32.9
20/05/28 337 0.54 38% 25.3
20/03/03 312 0.41 34% 21.0
19/11/26 281 0.52 25% 21.9
19/08/27 267 0.50 27% 26.9
19/05/29 245 0.47 25% 24.0
19/01/31 232 0.45 25% 19.7
18/10/31 225 0.41 27% 17.4
18/07/31 210 0.32 25% 15.2
18/04/30 196 0.29 23% 14.9
18/01/31 186 0.26 18% 14.0
17/10/31 177 0.23 24% 14.0
17/07/31 168 0.25 28% 15.3
17/04/30 160 0.24 33% 13.5
17/01/31 157 0.20 38% 11.3
16/10/31 143 0.15 34% 11.2
16/07/31 131 0.09 34% 11.7
16/04/30 120 0.09 33% 9.1
16/01/31 114 0.13 31% 8.5
15/10/31 107 0.07 27% 9.6
15/07/31 98 0.09 29% 10.8
15/04/30 90 0.09 34% 11.4
15/01/31 87 0.09 38% 13.2

 

【概要】

VEEVA SYSTEMS INC. (VEEV)はカリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く米国企業。

製薬会社やライフサイエンス企業に対してクラウドベースのCRMや臨床試験管理サービスなどを提供している。

 

2007年創業という若い会社だが2013年には株式公開するという急成長企業。ファイザーやメルクといったメガファーマからまだ小さいバイオベンチャーまで顧客の製薬会社は1000社以上。業界シェアの8割を握っている圧倒的リーディングカンパニー。

 

創業者の一人がCRM最大手セールスフォース出身ピーター・ガスナーなのでそれまでセールスフォースでのノウハウを製薬業界に当てはめて進化させたのがVeeva。

 

製薬会社が新薬を開発する際は膨大な申請書類を用意しなければならない。そういった申請書類の管理を行うのが「Veeva Vault」。一昔までは全て紙ベースで一つ一つ申請書類を作っていたがオンライン上で規制当局のルールに沿った方法で作業を行える。

もちろん臨床試験で得られたデータの管理や分析もVeevaのシステムで行える。

 

そして苦労の末ついに完成した新薬

製薬会社は薬を売る時に顧客である医師にアプローチする。その時にMRが得られた顧客の細かい情報を管理するのが「Veeva CRM」。顧客のデータやニーズを解析してコンサルトできるのもVeevaの強みであり特徴。

 

これまで個々の製薬会社がそれぞれのやり方で行っていた臨床試験や顧客管理をVeevaが統一した。同じ製薬業界で転職するときでもVeevaのシステムを知っているとスムーズに移籍できたりでVeevaは製薬業界のスタンダードに。

 

製薬会社の株価は常に特許切れの不安や新薬開発リスクで右往左往するがVeevaはそういったリスクがない。

 

これからも製薬会社はより良い薬を求めて臨床試験を行い完成したらそれを販売するために営業活動を行う。その時に最もよいポジションで稼ぐのがVeeva。

 

VEEVAの株価売上高倍率(PR)

PSRは時価総額を年間売上高で割ったもの。つまり数字が大きいとそれだけ高く評価している、言い換えれば割高。

コロナで金利が下がったりDX銘柄ということが追い風となりVEEVAのPSRは一時期30倍を超えていた。グーグルなどの鉄板銘柄がPSR8倍であると考えると割高である。

現在(2022年1月7日)のPSRは20倍辺りだがそれでも割高感は否めない。

ただその割高感はこれからまだまだ急成長できるという期待とも言える。

 

VEEVAの売上高成長率(Q/Q)

VEEEVAはサブスクリプションモデルが基本なので一度契約したらそのまま製薬会社は継続契約する。それまで積み上げてきたデータや文書を新しいシステムに移管させるのはコストと手間がかかるので余計にシステムを変えにくい。

 

なのでVeevaはこれまでコンスタントに売上成長率25%以上たたき出してきた。そしてVEEVAにとってライバルと言えるものは無い。なのでこれからも安定した成長率が見込める。

 

 

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利休

新薬の開発を手伝うだけでVeevaは何も権利を噛まないんじゃのう。ロイヤリティファーマみたいにもし製品化できたら売上の数%貰うとかの契約すればおもしろそうじゃが。

 

ロイヤリティファーマにしてもその特許を持っている薬のパテントクリフ問題があります。なので下手に欲を出さないでひたすらゴールドを掘ろうという人にシャベルとスコップを販売した方が安心です。

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織部

 

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利休

大昔にカリフォルニアでゴールドラッシュがあったときに一番儲けた人は掘る人じゃなくシャベルとスコップを売る人じゃったという落語が有名じゃのう。

 

製薬業界でゴールドを掘る人に道具を提供しているのでVeevaという会社です。

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織部

 

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