タガメット | ザンタック | ガスター | |
一般名 | シメチジン | ラニチジン塩酸塩 | ファモチジン |
基本用法 |
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特徴 | 世界初のH2ブロッカー | CYP阻害作用あり | 市販薬あり |
アルタット | アシノン | プロテカジン | |
一般名 | ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩 | ニザチジン | ラフチジン |
基本用法 |
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特徴 | 小児適応あり | CYPに関与しない | 肝代謝 |
日本で承認されているH2ブロッカーは6成分。
世界初のH2ブロッカーはGSKが開発したタガメット。
タガメットの登場により外科の病気だった胃潰瘍が内科の病気になった。
消化性潰瘍治療薬は大きく攻撃因子抑制薬と防御因子増強薬に大別されるがH2ブロッカーは胃酸の分泌を抑える攻撃因子抑制薬。消化性潰瘍においては防御因子増強薬より攻撃因子抑制薬の方が治療成績が良い。
より強力なプロトンポンプ阻害薬の登場により処方頻度は低くなったがPPIには無い即効性や就寝中での効果など小回りが利くので今でも重宝されている。PPIは漫然と長期に処方すると返戻をくらう可能性があるがH2ブロッカーは長期投与できる。ガスターには市販薬もある。
胃酸が最終的に分泌されるPPIが最も強力だがH2ブロッカーもガストリン受容体拮抗薬ガストロゼピンと同等に胃酸分泌を抑制する。
服用方法は1日1回と1日2回どちらでも可能だが1日2回の方が若干治療成績が良い。しかし飲み忘れもあるので1日1回もあり。