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統合失調症の症状は大きく2つ
陽性症状(幻覚・妄想)
陰性症状(感情鈍麻・意欲低下)
現在の第一選択薬は第二世代であるリスペリドンなどの非定型抗精神病薬。しかしリスペリドンが登場するまではメジャートランキライザーである定型抗精神病薬のクロルプロマジンやハロペリドールが主役だった。
クスリは新しい方が効きそうなものだが抗精神病薬に関しては逆で昔の定型抗精神病薬の方が強力。ただ定型は強力過ぎたり副作用といったマイナス面もあるので現在では徐々に使われる頻度は減っている。
野球の投手で例えるとクロルプロマジンは160キロのストレートしか投げられないノーコン。しかしコントロールが悪くても160キロならアバウトに投げてもだいたい抑えられる。たまにバッターの頭にデッドボールが当たって残念なことになるけど。
リスペリドンは150キロのストレートの切れ味の良い変化球の2つの武器の投手。コントロールは良くないがクロルプロマジンほど悪くはないのでバッターの頭にはそんなに当たらない。
普通のバッター相手ならリスペリドンで抑えれるがバッターが危険人物だとクロルプロマジンさんの出番となる。
非定型抗精神病薬ではどうしても抑えきれない症状の時は切り札として定型薬が今でも使われている。
クロルプロマジンは半世紀以上前に誕生した薬だが恐らくあと半世紀は臨床の場で使われていくはず。
フェノチアジン系 |
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