【慢性便秘症】 アミティーザとリンゼスとグーフィスの違い

 

 

アミティーザ リンゼス グーフィス
一般名 ルビプロストン リナクロチド エロビキシバット
構造式
開発会社 スキャンポファーマ Ironwood EAファーマ/持田
発売年 2012年 2017年 2018年
薬価(1錠) 123.0円 89.9円 105.8円
効能・効果 慢性便秘症 慢性便秘症

便秘型過敏性腸症候群

慢性便秘症
用法  1 回24μgを 1 日 2 回

朝食後及び夕食後

0.5mgを1日1回食前 10mgを1日1回食前
最高投与量 48μg(適宜増減アリ) 0.5mg(適宜増減アリ) 15mg
作用発現時間 13時間 24時間以内 5時間
薬理作用 小腸のClC-2クロライドチャネルを活性化 グアニル酸シクラーゼC受容体を活性化 回腸の胆汁酸トランスポーターを阻害
併用禁忌
妊婦 禁忌 ベネフィット>リスクの場合のみ ベネフィット>リスクの場合のみ
授乳 避ける 避ける 避ける
慎重投与 中等度以上の肝機能障害

重度の腎機能

重篤な肝障害
副作用1位 下痢(30.2%) 下痢(13.0%) 腹痛 (24.1%)
副作用2位 悪心(23.2%) 検査値異常(3.0%) 下痢 (14.7%)
副作用3位 腹痛(5.7%) 腹痛(1.6%) 下腹部痛(5.0%)

*作用発現時間は平均(中央値) リンゼスの作用発現時間はハッキリとは分からなかった。24時間以内には効くらしい。

 

 

 

 

 

 

アミティーザ

30年ぶりに登場した新作用機序の便秘薬でプルゼニドなど大腸刺激性の薬で無効だった人に対しても効果が期待できる。

主な作用機序は小腸のクロライドチャネルを活性化して腸管へ水分分泌を促進することによる。

その他にも腸管粘膜上皮のバリア機能や組織の修復作用も認められている。

 

アミティーザは他の二つの薬とは違い1日2回食後に服用する。

食後に飲む理由は食前だと吐き気や悪心が出やすいから、 特に女性に出やすい副作用なので食後に服用しよう。

 

アミティーザで最も注意するべき事は妊娠中禁忌、これは動物実験でよろしくない結果が出たため。妊娠中ということであればアミティーザという選択肢は外れる。

妊娠していなければ酸化マグネシウムのように高Mg血症になることもなくリスクが低い薬。だが3つの中でもっとも下痢の副作用頻度が高い。

 

 

 

リンゼス

 

日本での最初の適応は過敏性腸症候群の便秘型だけ。慢性便秘症は後から追加となった

リンゼスの大まかな作用機序としてはグアニル酸シクラーゼC受容体を活性化しcGMPを増やし間接的に腸管内の水分を増やす。この作用機序は細菌性由来の下痢に近い。エンテロトキシンとアミノ酸の配列が似ている。あの抗い難い食中毒の下痢を利用していると思えば良く効く。

 

リンゼスが持つ他の2つに無い特徴として内臓痛覚神経に対する作用がある。cGMPは求心性神経を抑制する.その作用のおかげで患者さんはより効果を実感することができる。

 

構造を見るとアミノ酸が連鎖したポリペプチドであるので極めて安定性に欠ける。構造式を見ているとジスルフィド結合とかすぐに解けそう。ヒートから取り出すと1日で形状に変化が見られる
半分に割ったり一包化の中に入れたりすることはできない。

 

二歳以下の乳幼児はグアニル酸受容体が成人より多く発現しているとの報告があり副作用が出やすいとの添付文書に記載があり。

 

成分のリナクロチドはアミノ酸が連なったポリペプチドであるので体内に吸収されない安全な薬。3つの中でもっとも副作用が少なく慎重投与も併用禁忌も併用注意も無い

 

 

グーフィス

 

2018年承認と日本で最も新しい便秘薬

 

グーフィス作用機序は他の二つは全く異なり胆汁酸の再吸収を特異的に阻害することによる。

胆汁酸は腸肝循環により9割が再び腸で吸収されてしまう。そこに作用するのがグーフィス。再吸収を邪魔して腸へ胆汁酸を沢山送り込む。

 

胆汁酸は水分の分泌と大腸の動きそのものを改善する二つの作用がある
グーフィスの作用点は1つだが結果としてその二つの方法により便秘を改善する。

 

服用方法は食前、食後はすでに胆汁酸の分泌が始まっている。よって食事をする前にグーフィスを服用しておいた方がより胆汁酸の再吸収を阻害してより腸管へ胆汁酸送ることができる。

飲み始めは副作用として腹痛がよく見られるが継続することによってその副作用は軽減されていく、一回服用して調子悪くなったから服用中止するのではなくしばらく継続して様子見。

 

 

 

 

 

共通点

 

この三つの薬は最終的に腸管の水分を増やして慢性便秘を解消する。

しかし水分を増やすまでの作用機序は別ルート。

なのでこの3つの薬を併用するといったこともこれからあり得る。

 

そして共通しているのは薬価の高さ

 

 

日本で一番消費されている便秘薬である酸化マグネシウムは250mg錠でも500mg錠でも薬価は不変の5.6円。1日2000mg使っても22.4円と安い。

 

3つの薬のなかで一番高価なアミティーザは1日二回服用なので123×2=246円と10倍以上する。

保険を使っても一か月服用すると自己負担が2000円以上と高価。

 

自分ならまずはカマグなど既存の便秘薬を試してダメだったときに使うかな。

 

 

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