【スピリーバ】長時間作用型抗コリン薬の違い【エンクラッセ】

抗コリン薬

 

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の第一選択薬が長時間作用型抗コリン薬。

 

COPDはその名の通り慢性的に気管支の壁が腫れて閉塞しているので呼吸するのがつらい状態。更に咳や痰が絡み呼吸が苦しく日常生活に支障が出てくる。

 

なのでその気道の腫れを抑えてやろうという薬が長時間作用型抗コリン薬 (LAMA)。

 

しかし薬と言ってもCOPDを完治させることはできない。一度肺胞が破壊されてしまったら元には戻らない。COPDの大きな原因の一つが喫煙なのでタバコはやめよう。コロナ的にも

 

4剤の中で治療効果に大きな違いは無いので吸入デバイスの使いやすさや患者背景で薬が選択される。

患者さんの吸い込む力が要るデバイスとミストが噴射されるから吸い込む力が要らないデバイスなどがあるので患者さんの状態も考慮しながら。

 

副作用に眼を向けると抗コリン作用があるので前立腺肥大と閉塞隅角緑内障には基本的に使えない。しかし前立腺肥大症においてはハルナールなどでコントロールできているなら慎重に投与可能。

 

 

COPDの確定診断には呼吸機能検査(スパイロメトリー)が用いられる。病院の息を吹きかけるあの機械。

努力肺活量(FVC):全力で息を吸った後に限界まで吐き出した量
1秒量(FEV1):最初の1秒間に吐き出せる量

 

スピリーバ・レスピマット

スピリーバレスピマット

  • 長時間作用型吸入抗コリン薬で圧倒的なシェア
  • 類薬の中で最も早く発売されエビデンスの量も圧倒的
  • M3受容体からの解離がとてもゆっくりなので24時間以上作用持続
  • 4剤中、唯一気管支喘息に保険適応がある
  • 1.25μgレスピマットは気管支喘息のみでCOPDには使えない
  • ソフトミストが噴射されるので吸入力が弱ってもOK
  • 咽頭への刺激が少ない
  • COPDの増悪や死亡率を低下される(UpLIFT試験)
  • レスピマット5μgとスピリーバ吸入用カプセル18μgで同じ効果
  • LABA(オロダテロール塩酸塩)との合剤スピオルトがある

 

シーブリ・ブリーズヘラー

シーブリ

  • 効果発現が5分で即効性がありつつ1日1回で24時間作用
  • スピリーバに対して非劣勢
  • 透明なカプセルで吸い残しの確認がしやすい
  • LABAオンブレス(一般名:インダカテロール)との合剤ウルティブロがある。
  • シーブリ・オンブレス・ウルティブロは全てノバルティス製品
  • 売り上げの一部が開発ロイヤリティとして日本のそーせいグループに入る

 

エクリラ・ジェヌエア

ジャヌエア

  • 使いやすいデバイス(ドイツのユニバーサルデザイン賞)
  • 聴覚で吸入ができたか確認できる(音が鳴る)
  • 4剤中唯一、1日2回吸入しないといけないのがデメリット。
  • しかし晩の吸入は夜間の症状に効果的でもある
  • LABAとの合剤は今のところ無い(2020年4月現在

 

エンクラッセ・エリプタ

エンクラッセ

 

  • 1日1回1吸入というシンプルさがgood
  • カバーを空けるだけで吸入可能というシンプルさもgood
  • 自分の力で吸入しなければならないので重症だと使えない事も
  • β2刺激薬(ビランテロールトリフェニル酢酸塩)との合剤アノーロがある
  • 更にアノーロにアニュイティ(一般名:フルチカゾンフランカルボン酸エステル)を合体されたテリルジーもある

 

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