遠隔診療の最大手テラドック株が二月に付けた最高値から半額になっています。
織部
利休
半額弁当ならすぐに飛びつくんじゃが半額になった株は更に落ちることがあるから買い増すか迷うところじゃ。それにしてもなぜに絶好調だったテラドック株がこんなに下落しておるんじゃ?
コロナ禍で人々が家に籠っているときは病院に行かなくても受診できるテラドックはまさに救世主的な株でした。ですが今のアメリカはワクチン接種も進み内向きなコロナ世界が終わろうとしています。
織部
利休
コロナが終わると遠隔診療を希望する人も減るからテラドック株は下落しておるわけかのう。
しかし自分の考えだと遠隔診療という技術はこれから益々成長していくと思っています。
織部
利休
病院に行かなくても安定剤が貰えるならヒキコモリなワシらに必須のサービスじゃ。
テラドックがこれまで強かった精神科はリピーターが多くこれからも成長が期待できます。そして去年185億ドルで買収した慢性疾患分野に強いリヴォンゴを買収したことが大きな成長力を手に入れることができました。
織部
利休
21年6月17日のテラドック株の時価総額が241億ドルじゃからその買収時よりもかなり安く見えるのう。
時価総額を年間売上で除したPSRという指標だと買収時はPSR=22倍でしたが現在は12倍ちょっとです。
織部
PSR |
利休
去年の頂点から見れば半額になっておるが上場してからのテラドック株を眺めると良い伸びをしておるのう。
テラドック株 |
去年がコロナという特殊な状況で期待値が上がり過ぎていました。その反動で下落しただけでこれからも成長していくと思っています。
織部
利休
遠隔診療がこれから伸びていくとは漠然と思っておるんじゃがどの程度の市場になるんじゃろうな?
マッキンゼーというコンサル会社の予想では米国だけで2000億ドルだそうです。
織部
利休
20兆円の市場規模とか米国市場はさすが巨大じゃのう。
テラドックはその巨大市場のトップランナーです。しかしそのテラドックですら2021年売上高は20億ドルくらいです。
織部
利休
2025年市場規模の1%しか売上が無いならまだまだ成長機会はありそうじゃのう。あとはライバル会社との競争に負けなければ普通に成長できるはずじゃ。
2021年Q1時点で米国の有料会員数は5,150万人でした。この会員数を1億人に増加させることができたらいくら後発の類似サービス会社が追いかけてきてもセーフティリードだと思います。
織部
利休
後発組で唯一の懸念はアマゾンケアじゃのう。アマゾンがガチで資本を遠隔診療に突っ込んできたら先頭を走っているウマ娘もあっという間に追い抜かれそうじゃ。
アマゾンはeコマースとAWSで覇権を握っていますがそれ以外ではその業界を支配するほどの成功は納めていません。
織部
利休
アマゾンは動画事業にも力を入れておるがライバルはネットフリックスはじめ戦国時代じゃ。いくらアマゾンと言えど一つの業界を後発で一気に先頭に立つというのは簡単じゃないはずじゃ。
アマゾンがいつかは遠隔診療分野に本格参入してくるとは思います、がテラドックなら先行者利益を考慮するとアマゾンにも伍する力があると信じて株をホールドしています。
織部