【納豆】 プラザキサとワーファリンの違い

プラザキサ ワーファリン
一般名 ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸 ワルファリンカリウム
製薬会社 ベーリンガーインゲルハイム エーザイ
日本販売年 2011年 1962年
効能効果 非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制 血栓塞栓症(静脈血栓症、心筋梗塞症、肺塞栓症、脳塞栓症、緩徐に進行する脳血栓症等)の治療及び予防
用法 1日2回 1日1回
薬理作用 直接トロンビン阻害 ビタミンK競合阻害
Tmax 0.5時間 4時間
半減期 10.7~11.8(時間) 55~133(時間)
代謝・排泄 腎排泄 CYP2C9
併用禁忌
  • イトリゾール
  • ミコナゾール
  • ‎メナテトレノン
  • イグラチモド
一包化 ×
粉砕 ×
納豆 ×
中和剤 プリズバインド ビタミンK
重大な副作用
出血
肝機能障害
間質性肺炎
アナフィラキシー
皮膚壊死
カルシフィラキシス

 

 

血液サラサラの薬として数十年使われているワーファリン。

1錠10円以下と安くエビデンスも豊富だが納豆が食べられないという致命的な欠点がある。そんな納豆大好き日本人の前に登場した救世主、それがプラザキサ。

 

しかし新しいものが全てにおいて古いモノより勝るとは限らない。

 

ワーファリンは錠剤だけでなく顆粒もあるがプラザキサはカプセルだけ。なぜならプラザキサは吸湿性が高くアルミピローから出すと3カ月、ヒートから出すと1日でダメになるから。

 

プラザキサは薬局さんで一包化してもらうこともできない。介護施設などで一包化が当たり前な所だとプラザキサは苦労する。コンプライアンスを考えたら一包化可能なワーファリンが使いやすい。

 

ワーファリンは飲み合わせで注意するべき組み合わせが星の数あるがプラザキサは比較的少ない。肝代謝のワーファリンはCYPで競合することがあるがプラザキサは腎排泄型なのでCYPの制限が無い。

 

ただプラザキサは胃荒れが起こりやすいので胃薬を併用することがあるがプラザキサは酸性条件下で吸収が促進されるのでPPIやH2ブロッカーを併用するとプラザキサの吸収率が低下してしまう。

 

 

血液サラサラの薬は効きすぎると出血が止まらず危険なので採血しながら効果を見定めて量を決定する。ワーファリンはPT-INRという数字を見ながら。プラザキサはPT-INR的な指標が今のところ無い。

 

製薬会社は頻回の採血が不要で患者さんの負担が減るとアピールしているが怖さもある。

 

聞き過ぎた時の中和剤は2つとも存在する。

しかしビタミンKは大抵の病院に在庫しているがプリズバインドは取り寄せになりそう。

 

 

 

プラザキサ vs ワーファリン
第Ⅲ相国際共同試験
対象 非弁膜症性心房細動患者
症例 18,113 例
主要評価項目 脳卒中/全身性塞栓症の年間イベント発現率
投与群 プラザキサ1回110mg プラザキサ1回150mg ワーファリン
投与例数 6015 6076 6022
イベント発現数 182 133 198
イベント発現率 1.53% 1.10% 1.68%
大出血の発現数 318 375 396
大出血の発現率 2.67% 3.11% 3.36%

*プラザキサは1日2回、ワーファリンは1日1回投与

 

プラザキサ150mg群はワーファリンよりもイベント発生率が低く大出血リスクが同等。

プラザキサ110mg群はワーファリンより大出血リスクが低くイベント発生率が同等。

 

プラザキサ1回150mgを使えるのであれば使った方が良い。

腎機能障害などで使えない場合は一回110mgでもプラザキサを使った方が大出血リスクがワーファリンより少ない。

 

しかしプラザキサ150mg×2回だと1日545円も掛かってしまう。ワーファリンは5mg錠でも9.9円という圧倒的なコストパフォーマンスの良さ。自己負担3割の人が一か月服用すると4822円も差が出てしまう。

 

丿貫は納豆好きだからプラザキサ飲もうかと思うが納豆そもそも食べない人からしたらワーファリンでいいかもしれない。

 

ワーファリンからプラザキサに替えて納豆食べられるようになったけどクスリ代が高くなって結局納豆が食べられませんでしたという事になる。

 

年金暮らしの患者さんにとって月5000円の負担は大きい。

 

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