利休
S&P500はアメリカで上場している上位500社の株価指数じゃがS&Pグローバルとは何じゃ?
そのS&P500をまとめている会社です。日本人にとってはダウ平均株価指数の方が有名ですがそれもこのS&Pグローバルが取りまとめています。
織部
利休
指数をまとめてるだけの会社なんて大して儲かって無さそうじゃ。
この会社は指数を算出するだけではありません。売上の半分を占めるのはレーティング事業です。
織部
利休
レーティングてなんぞ?
芸能人格付けチェックと同じように会社がどの程度優れているかを審査します。製薬会社ならジョンソン・エンド・ジョンソンは世界最上位の格付けを得ています。それと対照的に創業間もないバイオベンチャーは格付けすらされていません。
織部
利休
別に評価なんてされんでもいいじゃろう。人がどう思うがワシはワシじゃ。
会社の経営だとそうはいきません。なぜなら格付けが高いと銀行から借金をするときに利率が低くなったり良いことがあります。
織部
利休
なぜS&Pグローバルからの評価が借金の利息と関係あるんじゃ。
銀行でお金を貸す側の担当者はこの会社の格付けがA+あるから低い利率で貸したと説得力を持って上司に報告できたりします。逆に格付けが低いBBBなら高めの利息で貸したとか。判断の根拠や拠り所になります。
織部
利休
なら企業はS&Pグローバルに格付けをしてもらった方が低い利率で借金できるからお得じゃのう。
そこで企業はS&Pグローバルに手数料を支払って自社の格付けを依頼します。審判にお金を払って自社を評価してください的な構造なのでS&Pグローバルは圧倒的に立場が強いです。
織部
利休
ギャンブル漫画の「銀と金」でも最終的な目標は企業の格付け機関を作って企業を牛耳ることだと言っていたのう。そうすれば企業は黙っていても格付け機関に金を持ってくると。
なのでこのS&Pグローバルはとても儲かっています。
織部
S&Pグローバル | |
20年リターン | 16.9倍 |
年平均成長率 | 14.74% |
利休
S&P500の年平均成長率が6%辺りじゃから軽くその2倍以上のリターンを毎年叩き出しておるのう。
格付け機関は米国ならもう一つMoody’sという会社もありますがこの2社で米国の格付けを牛耳っています。そしてそれはこれからも変わらないです。
織部
利休
クレジットカードのVisaとマスターカードの様な関係じゃのう。
どちらを買ってもいいですが迷うなら資金をS&PグローバルとMoody’sの2社に均等に振り分ければ鉄板です。
織部
利休
市場を独占している2社ならどっちががミスったらもう片方が儲かる仕組みじゃのう。