利休
立派な一軒家じゃのう。勝ち組が住んでそうじゃ。
金閣寺は室町幕府三代将軍である足利義満さんのお宅でした。
織部
利休
まさに黄金の国ジパングなお家じゃのう。
金閣寺に使われている金箔の量はおよそ20kgです。
織部
利休
数トンの金が使われていおると思ってたんじゃが意外と少ないのう。
金箔を薄ーく伸ばして張り付けているのでそこまで量はでないです。しかし金箔であっても表面は錆びないので貼り付けたら後のお手入れは楽です。
織部
利休
銀と違って金は錆びないからいいのう。
銀は時間が経つと空気中の酸素のせいで黒くなってしまいますから。
織部
利休
銀閣寺もギラギラの銀色じゃったら面白いんじゃがのう。
あれはあれで詫び寂びが効いた良いモノです。
織部
利休
ワシのモットーである侘び寂び的にはド派手な金閣寺は趣味でないんじゃが雪が積もって佇んでいる金閣寺は侘び寂びがあってアリじゃのう。
金は明るい所だとキラキラですが薄暗い所だと渋い輝きを放ちます。
織部
利休
一度ワシも金閣寺に住んでみたいのう。一泊いくらかのう?
民泊はやってないと思います。
織部
それに住み心地は微妙かと思います。金は熱伝導率が高いので夏は暑く冬は冷たいです。
織部
利休
三階の扉の上に掲げられておる「究竟頂」てどういう意味なんじゃ?
究極という意味だそうです。栄華を極めた足利さんの住み家らしい表札です。
織部
利休
自分が居るここは究極の頂ですて凄い自信じゃのう。普通の家にそんな看板あったら危ない家だと思って誰も近寄らん。
一階の法水院には将軍様だけじゃなく釈迦如来もいらっしゃいますから。究極名乗ってもいいと思います。
織部
利休
お釈迦様と同じ座位とか人間のレベルじゃないのう。しかし1階は窓や扉も無くて寒そうじゃ。防御力的にも心配じゃのう。
戦国時代の権力者はいつ襲われるか分からないので防御力の高い城が必要でしたが足利義満さんは敵なし状態だったので金閣寺の様な亭でも良かったそうです。
織部
利休
お釈迦様と同じレベルの偉い人を襲う事はできんからのう。
利休
撮影していたら雪がちらついてきて体が冷えるのう。やっぱり住むのは向いてなさそうじゃ。
金閣寺はキラキラ舎利殿の他にも渋い建物があります。残念ながら立ち入り禁止で外からしか写真が撮れませんが。
織部
利休
立ち入りはできんけど寄付はしろとしっかり浄財ボックスが設置されておるのう。
いつの世も銭が大事です。
織部