【前立腺肥大症】 抗男性ホルモン薬のリスト

アボルブ プロスカー プロスタール
一般名 デュタステリド フィナステリド クロルマジノン酢酸エステル
販売開始年 2009年 日本未承認 1981年
製薬会社 GSK 米メルク あすか
効能・効果
  • 前立腺肥大症
  • 前立腺肥大症
  • 男性型脱毛症の進行遅延
  • 前立腺肥大症
  • 前立腺癌
基本用法 1日1回 1日1回 1日2回食後
薬理 5α還元酵素(ⅠとⅡ) 5α還元酵素(Ⅱ) 合成黄体ホルモン
推奨G A 保留(適応外) C1

source:前立腺肥大症診療ガイドライン

A :行うよう強く勧められる
C1 :行ってもよい

 

 

 

前立腺肥大症の第一選択薬は血管平滑筋を緩めるα1遮断薬だがα1遮断薬には前立腺そのものを縮小させる力が無い。前立腺は男性ホルモンにより肥大する。

なのでその男性ホルモンを邪魔して治療するという理にかなった治療法がホルモン治療。

 

アボルブの前立腺腫大の明確な患者(30 mL 以上)に対する有効性を支持する根拠は十分にある。2種類の 5α還元酵素の両方を阻害し,生化学的にはジヒドロテストステロンの産生をほぼ完全に抑制する。

血清 PSA 値に対して影響を与えるので投与前と投与中は定期的なPSA測定とあわせて前立腺癌の評価を行う。投与によりPSA値は約50% 減少するため,測定値を2倍した値を目安とする。

 

 

 

プロスカーは日本で未承認。1mg製剤はプロペシアとして男性型脱毛症の治療に自由診療で使われている。DHTに対する作用点が一つで2つのザカーロ(一般名:デュタステリド)に劣る。

 

 

 

プロスタール(一般名:クロルマジノン酢酸エステル)は合成黄体ホルモンで脳の視床下部に対してnegative feedbackをかけて精巣からのテストステロン分泌を抑制。

さらに前立腺細胞に対してテストステロン取り込み阻害作用,DHTとアンドロゲン受容体との結合阻害作用を有する。が有効性について強固なエビデンスがあるわけではなく他に有望な薬があるので使用頻度は減っている。同じ様な薬のパーセリンは既に製造中止。

 

 

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)