質問者
我が尋問屋敷へようこそ、NVAXのCEOスタンリー・エルクさん。
お招きいただきましてありがとうございます。今日は先日の株価下落にきっかけとなった報道について語りたいと思っています。
CEO
質問者
ワシがノババックス株を買った次の日に暴落したんじゃがこれはワシをはめ込もうと?
株価が下落したのはFDAへの緊急使用許可を今年のQ4へ延期するというニュースが流れたせいですがそのニュースは正確ではありません。
CEO
質問者
じゃあ緊急使用許可の申請は延期せんの?
まず最初に我々は去年のトランプ元大統領が音頭を取っていたオペレーション・ワープ・スピード(OWS)というプロジェクトから開発資金を受け取りコロナワクチンを開発しています。
CEO
質問者
16億ドルもの大金を米政府から受領して一気に開発が進んだのう。
お金を受け取るということは指示も受ける事になります。米国内スケジュールでボトルネックとなっているのはアッセイの検証です。
CEO
質問者
アッセイてなんぞ?
そのワクチンにちゃんと有効成分が含まれているかどうかの分析です。低分子化合物なら簡単ですがワクチンのような生物学的製剤はその証明が難しいのです。
CEO
質問者
FDAの基準は厳しいからのう。
アッセイ部分を含めてプロジェクトのスケジュールを決めているのがOWSなのでそのスケジュールに従っているだけです。わが社のワクチン性能がどうこうではなくその検証作業は外部企業なのでこの部分は自社でコントロールできないのです。
CEO
質問者
なら米国外では順調なんかのう?
当社が目指しているグローバルな製品化には影響がありません。既にインド、インドネシア、フィリピンの3カ国で初めて承認申請を行いました。
CEO
質問者
ワクチン需要が切迫しておるそれらの国で承認申請できたのは大きな前進じゃのう。
9月には英国でも申請予定ですが先進国は既にファイザーとモデルナのワクチンがあるので最重要な市場は中所得国です。
CEO
質問者
特に重要となる国はどこなんじゃ?
最も重要な市場はインドです。
CEO
質問者
そのインドではすぐにワクチンを出荷できるんかのう?
インド当局には数ヶ月前からデータを提出しており、臨床効果と安全性に関するデータはすべてコンプしています。あとは使用許可が下りたらすぐに出荷できます。
CEO
質問者
インドでのワクチン製造は自社工場かのう?
世界最大のワクチンメーカーであるインド血清研究所に製造を委託します。
CEO
質問者
ワシの見立てではノババックスは先進国より後進国、ファーストショットよりブースターショットで輝くと思っているんじゃがその辺はどうじゃ?
すでに2回摂取した先進国のブースターとして、もしくは中所得国のファーストショットとして有望と考えています。
CEO
質問者
中所得国を始めとする現在の主な変異株はデルタじゃがノババックスのワクチンは効果あるんかのう?
デルタ株に対して2回摂取した半年後にブースターショットすると2回目後と比較して4倍の免疫反応が得られました。
CEO
質問者
ファイザーやモデルナの研究でも抗体反応は時間経過と共に落ちるという結果で出ておるのう。
ブースターショットが必要というのはファイザーやモデルナのCEOも言っています。
CEO
質問者
そりゃワクチンをたくさん使ってもらえたらワクチンメーカーはウハウ(ry
ポジショントークではありますがデータを見るとワクチンの効果が落ちていくというは事実でもあります。
CEO
質問者
FDAへの承認申請が遅れてもワクチンの必要性と有効性が変わらないのであればNVAX株を持っていても良さそうじゃのう。
投資は自己責任で。
CEO