貴船神社：真冬に行く京都の奥座敷

ここは京都の奥座敷「貴船神社」です。夏は市街地よりもかなり涼しい避暑地です。なので貴船川沿いに立ち並ぶ川床では毎年貴族たちが涼をとります。

1月です。

いわゆる冬です。夏に人気の貴船神社ですが冬は山間部にあることもあり雪が積もります。

大阪からでも京阪電車で出町柳駅まで来てそこから叡電に乗り継げば簡単に来られます。

京都市街地で数センチ積もっていたら貴船や鞍馬だと10センチは積もっています。

一本道なので迷う事もないです。神社までには風情ある旅館や料亭が立ち並んでいるので歩くのもオススメです。

京都市街だと雪が積もってもすぐに溶けますがこの辺りは一度降ったらしばらく雪があります。

雪の写真を撮りたいと思ってきましたが今日来たのは大正解でした。

ここ貴船は水の神様を祭っています。白鳳6年（677年）にはすでに御社殿が造られていたらしいですがそんな大昔から絶えず京都に水を供給しています。

そんな水の神社なので貴船神社は「きふねじんじゃ」と読みます。地名の貴船は「きぶね」と読みますが。

濁音で水が濁るのを避けるためだそうです。

あと少しで到着します。

全国に500社ちかくある貴船神社の総本宮ですので。

歴史を感じますな。

日が暮れると灯篭が幻想的に光ります。ただまだ時間が早いのでしばらくは神社を散策しましょう。

ちゃんと手すりを使いましょう。

高龗神（タカオカミノカミ）と言います。

この神様は昔から朝廷御用達です。日照り続きの時は黒い馬を、雨続きの時は白い馬を奉納して神様にお願いしていたそうです。

安心してください。平安時代にはその儀式は簡略化されて絵馬を奉納することになりました。それが絵馬の起源とも言われています。

水神の神社なので白紙のおみくじを浮かべると文字が浮き出てくる水占みくじもできます。

こういう寒さに耐えると良い写真が撮れます。寒いからこそ人も少なく撮りやすいですし。

しかし我々以外にも三脚持ったガチ勢は来ています。

薄暗い中、ほのかに輝く提灯は何とも言えない風情があります。

もしかしたら違うところに従業員専用の通路があるのかもしれません。

駅前にすら何もないですからね。そろそろ灯篭が輝きそうなので行ってみましょう。

どんな過酷な環境でもカメラマンは現れます。

ただ灯篭のあかりも時間が来ると消えます。

貴船神社は表参道がとても有名ですが他の参道も絵になります。

ここには自分たち以外誰も居ません。撮り放題です。

では良い写真も撮れた事ですし帰りましょうか。

すでに8時を回っています。このまま奥に行くと大阪へ戻る電車が無くなるので今日はここらで撤収しましょう。

もうバスはありませんよ。なので歩きです。

旅館は何件かありますが予約してないと無理でしょうし帰りましょう。