The Coca-Cola Company株とボトラー株の絶望的な違いをセブンイレブンから学ぶ

 

近所のセブンイレブンに行ってコカ・コーラを買う。

一般人にとっては何でもない日常であるがヒキコモリの丿貫にとっては難易度の高いミッション

 

 

そんなセブンイレブンが最近、営業時間の短縮をめぐって店舗オーナーと揉めている。

 

人手不足で営業時間を短くしたい店舗オーナーに対してセブンイレブン本部は24時間営業を押し付けている。なぜそこまで本部が24時間営業にこだわるのかといえばロイヤリティが理由

 

 

本部)売上-原価=粗利の7割=ロイヤリティ

店舗)粗利の7割-人件費や光熱費etc=純利益

 

 

本部は粗利に対して約7割のロイヤリティを店舗に課している。粗利には店員のバイト代や光熱費は入っていないので店舗が赤字経営でもロイヤリティが発生する。人件費や労働力は本社からしたらどうでもいい。

 

営業時間が長ければ長いほど売り上げが発生しセブンイレブン本部が受け取るロイヤリティ収入は伸びる。

 

深夜営業は人件費が高くなり店舗経営的には更に厳しい時間帯であるが本部からしたら深夜営業中にオニギリ1個でも売れたらその分本部にロイヤリティが入ってくる。

こういう構図なので本部は人件費を考えなくてもいい、だから何がなんでも24時間営業しろという。

 

しかし逆に店のオーナー側に立ってみると悪夢

 

ロイヤリティをタップリと絞った残りカスでバイト代やその他を何とかしろ、できなければオーナーである店長が24時間自分で働けばいいだろ?という構図

 

店舗経営コストで高いウエイトを占めるのは人件費。

 

時給1000円としても 1ヶ月24時間30日営業すると1人時あたり72万円が発生する。常に店員お二人で回す店舗だと144万円。その人件費は店舗が負担する。

 

人件費を考慮しなくても良い本部からしたらオーナーやその家族が24時間ただ働きでもしてなんとか24時間営業しようという話になる。お金貰っても働きたくない丿貫からしたら狂気の沙汰

 

更にコンビニ経営を難しくしているのはドミナント戦略。地域一体にセブンイレブン店舗を作ってお互いの店を競争させる。

 

本部からしたらその地域のどの店舗にお客がいこうが本部に入ってくるロイヤリティは同じ。そして店舗がつぶれてもその借金などは全てオーナーが被るので全く本社は全く痛まない。

 

だがそんなロイヤリティ制度に文句あるならセブンイレブンという看板を下ろして個人商店としてやれと言われるとオーナーは立場が弱い。仕入れの問題もあるがセブンイレブンというブランド力があってお客さんが来ている。

 

セブンイレブンだと新店が営業開始したら初日からお客が来るが個人商店だとまず客足が遠い。

看板を使わせてやるんだから言うこと聞けよというのが本部の本音

 

 

 

この様にロイヤリティ経営というのは本部やその株主にとってみたらかなり美味しい商売。

 

 

 

ブランド力とノウハウ

 

 

 

これがロイヤリティ経営の本質

 

 

このロイヤリティフランチャイズ制というのは他の業界でもよくある構図。

 

ロイヤリティフランチャイズ制で最も成功している会社が

アメリカにあるコカ・コーラ本社The Coca-Cola Company

 

この会社は原液を作ってそれをボトラー(瓶にコーラ入れる会社)に販売する。

 

瓶詰め会社は世界中にあって日本にもコカコーラ・ボトラーズジャパンや北海道コカコーラボトリングがある。本部が調達したものをブランドラベルを付けて販売する。

 

構図的には

 

The Coca-Cola Company=セブンイレブン本部

ボトラー=コンビニ店舗オーナー

 

そしてコカコーラ本社はこれまで自分たちで製造していた商品や従業員をさらにボトリング会社へ移転させ自分達は企画立案と原液の生産に集中する為の改革を行っている。

 

コカ・コーラ本社のこれまでの年間最高売り上げはこれまで2012年の480億ドルだが2018年は318億ドルと大きく売上げを減らしている。

 

The Coca-Cola Companyの年間売上(単位:100万ドル)

これはここまで本社が抱えていた製造部門などを段階的に他の会社に移管させた影響。利益も減っているが原液事業に集中するための投資のせい。

コカコーラ本社は見かけの売上よりも中身の利益を重視している。

 

 

 

1億円の売り上げがあっても手元に残るお金が100万円より
1000万円の売上しかなくても手元に残るお金が200万円

 

 

 

コカ・コーラボトラーズジャパンの2018年売り上げ9273億円に対して純利益101億円で利益率1%

コカコーラ本社は2018年売り上げ318億ドルに対して64億ドルで利益率20%

 

2018年 ボトラーズジャパン コカコーラ本社
売上 9,273億円 35,041億円
純利益 101億円 7,077億円
純利益率 1.08% 20.19%

*1ドル110円で計算

 

売上は4倍しか違わないのに純利益率が18倍も違う。

 

 

 

コカコーラ本社はこれからさらに投資を進めてリスクやコストをボトラー会社に押し付けていく。

 

コカコーラが好きだからという理由でボトラーの株を買っている人は米国本社The Coca-Cola Companyの株を買った方がいい。見かけの配当や株主優待に釣られて買うとリターンを逃す。

 

 

The Coca-Cola Company

バフェットが投資した1988年に1万ドル投資していたら現在39万ドルになっている。

 

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