ノートルダム大聖堂再建に寄付を表明した大企業が批判される理由

Sanofi

@sanofi

It is with deep sadness that we witnessed the fire that ravaged , this architectural jewel of our heritage. As this tragic event touches all of us at Sanofi, we will be participating in its rebuilding through a donation of 10 million euros.


 

ファッションブランドのロレアル、ルイヴィトン、ケリング

石油のトタル

保険会社アクサや銀行BNPパリバ

 

といった日本人でも知っている著名企業が寄付を表明している。

 

しかしこのニュースを聞いたフランス国民が全て歓迎しているわけではない。

 

 

現在のマクロン大統領は税負担において金持ち優遇の政策をとっている。

 

ルイヴィトンやロレアルといったフランスを代表する大企業は一族オーナーが支配している。オーナー家族は生まれながらにして資産数千億円以上が約束されている現代の貴族。

 

そのマクロン大統領が優遇する超富裕層がこれ見よがしに自分の財力をひけらかし如何にフランスという国を想っているかアピールする。

 

黄色ベスト着て生活困難を訴えてデモを行っていた庶民から

 

 

 

自分たち庶民の生活よりも建物の方が大切なのか?

人間よりも建築物が大事なのか?

 

 

 

と反感を買っている。

 

税負担はキツいが自力で生計は立てられ寄付は受けられない中低所得者VS文化財に数百億簡単に拠出できる貴族の闘争

 

 

 

サノフィという製薬会社の寄付も批判された。だが批判された理由は他とは異なる。

 

 

サノフィはデパケンという抗てんかん薬を販売している。

この薬は色々なタイプのてんかん発作の予防に効果があり全世界で使われており日本でも使われている。全般発作の第一選択薬として欠かせない。

 

しかしこのデパケンは妊娠中に服用すると催奇形性というリスクが上昇する。日本では原則禁忌となっており可能な限り妊娠中は服用を避けなければならない。

 

残念ながらこのデパケンの催奇形性というのは薬が使われだした当初からわかっていたわけではなく臨床で使われていくうちにその催奇形性が指摘されたという経緯がある。

 

最近の研究によると胎児の器官形成に必要な葉酸の生合成をデパケンが邪魔するのではとの指摘がされている。そして二分脊椎という重い先天性障害が起こりやすくなる。

 

フランスでは1960年代後半から今までにデパケンを服用中に出産した妊婦のうち4000人の子供に先天性障害が起きてしまった。

 

そんな重い障害を持った子供を持つ親からすればただの建物に12億円をポンと寄付できるになぜ私達にサポートしないのか?という気持ちになる。

 

サノフィの場合は販売して利益を享受している薬で起きた副作用なのでまず自分に直接関係ある人達を優先的にサポートするべきとの声が上がっている。

 

 

アップルも寄付を表明したらフランスに寄付する前に米国内で寄付を必要とする人たちや教会があると一部で批判されている。

 

 

ノブレス・オブリージュは難しい。

 

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