20世紀
それは石油の時代。
石油が人類の生活を変えた。
交通手段はそれまでの馬車から車や飛行機になり世界の距離が縮まった。プラスチック製品やポリ袋といった身の回りにある便利グッズも石油を元に作られている。
そして戦争も石油が変えた。
それまでは鉄砲と騎兵が軍の中心だったが石油を燃料とする戦車と戦闘機に主役が変更
石油が無いとそれらの兵器は動かないので石油が無いと国家存亡に直結する。
国家の命運を握ってきた石油業界
その重要な石油業界で民間会社として世界トップに君臨してきたのがエクソン・モービル(*世界一の石油会社は国営サウジアラコム
このエクソンモービルが倒れる時
それは世界で石油が必要無くなった時であり人類がクリーンエネルギーへの移管を完了した時。
であるならばエクソンモービルの凋落は人類にとって悪くない。
株主にとっては最悪だが
Exxon Mobil Corporation | |
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年間配当額 | 3.38ドル |
配当利回り | 9% |
利休
またリーマンショックかな?
暴落したのはサウジアラビアとロシアの減産合意が無くなったせいです。つまり原油が余って価格が安くなったんです。
織部
利休
ワシが子供の頃にあと50年経てば枯渇すると言われてたんじゃが
深い地層から原油を掘削できる技術が出てきたりで全く原油が無くなる気配はありません。
織部
利休
しかもコロナウイルスの流行で人やモノの移動が大きく減るじゃろうから原油の需要もますます減るのう
なのでいくら最強のエクソンモービルと言えど株価が大きく下落することなりました。
織部
利休
株価がいくら下がっても配当が維持されればいいという株主もおるじゃろう。
エクソンモービルの財務は他のスーパーメジャーと比べて良い財務状況だとは思いますがこれまで通りに配当が支払われるかは微妙です。
織部
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利休
2014年まで売上40兆円あったのに2015年になると25兆円と大幅に減収になっておるのう。
2014年までは原油が1バレル100ドル以上あったんですがシェール革命で原油が沢山市場に出てきて暴落しました。
織部
利休
売ってるモノの価格が半分になったら売り上げも半分に落ちるのう
原油価格は更に30ドル台前半まで下がっています。2019年の財務諸表を見てみると1年間の純利益と株主に支払った配当金がほぼ同じ1兆5000億円程度です。
織部
利休
原油価格が50ドルあってギリギリ配当を支払ってたんなら今の30ドル台が長く続くと配当金が支払えなくなるのう
エクソンモービルは原油採掘の上流部門以外に化学部門等もありますが売上的に一番大きいのは上流部門なのでこれからの景気後退局面と原油価格競争はやはり厳しいと思います。
織部
利休
高い配当利回りを目当てに買うと減配の憂き目を見るかもしれんのう
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