4大航空会社で唯一投資する価値があるのはサウスウエスト航空

飛行機

 

株の王道と言えば鉄道株。

鉄道は線路の敷設や土地の買収に巨額の費用が掛かるので株式会社として多くの人や会社から出資を受けて設立。

しかし一度線路が完成したら後は低コストなので継続したお金が入ってくる。

 

そんな鉄道株と対照的なのが航空株。

 

機体は数百億円、燃料やパイロットの人件費も高額になるので経営難易度が高い。

 

なのでこれまで航空業界は沢山の嵐が起こった。航空自由化によるコスト削減や競争激化を受け大きな再編も起こった。

 

そんな弱っている航空業界に追い打ちをかけたのがアメリカ同時多発テロ事件。

航空機がハイジャックされテロに使用されたことにより旅客数が低下。しかもテロによって航空保険料が上昇。

 

当時は運航に絶対必要な原油価格も高騰していて航空業界全体の経営が悪化。

 

現在の4大航空会社のうち3社は経営破綻を経験している。これまで航空株に数十年単位で投資して報われた投資家は少ない。

 

しかしそんな航空業界にあって長期的に成功してる会社も存在する。

 

 

デルタ航空 [スカイチーム]

2005年に経営破綻。ハリケーンと原油高の影響で破産法第11条を申請した。

スカイチームという航空アライアンスの中核会社。

 

同じ年に同じ理由で経営破綻したノースウエスト航空と合併して誕生したのが現デルタ航空。

破産した企業同士というアクロバティックな合併によりそれまで多額の費用が掛かっていた従業員の給与や年金プログラムを削減してスリムになった。

 

アメリカン・エキスプレスとの共同ブランドプログラムがあり

マイルをお得に貯めることができる。

 

 

アメリカン航空 [ワンワールド]

アメリカン航空

この会社も2011年に経営破綻。

USエアウェイズがアメリカン航空を実質的に吸収する形で誕生したのが現アメリカン航空。

海外企業は買収先のブランド名が通っているとその名前を躊躇なく採用する。しわ取りのボトックスで有名なアラガンを後発品メーカーのアクタビスが買収した時も社名は買収先のアラガンを採用した。

 

JALとは航空アライアンス「ワンワールド」を通じて提携している。

 

ユナイテッド航空 [スターアライアンス]

2002年に経営破綻。

2001年に発生した同時多発テロでテロリストに乗っ取られた飛行機会社だったので利用者が減り経営破綻した。

破綻の前後も自社株の約半数を所有していた労組が自己の給与や受け取る年金を減らす経営改革に反対(整備士組合とか)してゴタゴタしていた。

2010年にこちらも経営破綻した経験があるコンチネンタル航空と合併。して現状経営状態は改善されている。

 

しかし2017年に事件が起こった。

 

ユナイテッド航空の社員が乗客を引きずり出す

 

シカゴのオヘア国際空港で4月9日、ケンタッキー州ルイビル行きのユナイテッド航空3411便の機内で出発を待っていたデイビッド・ダオ医師に対して強制的に席を自社社員に譲るように迫った。

 

ユナイテッド航空側は席を譲る対価として現金400ドルとホテルに無料で宿泊できる権利をデイビッド・ダオ医師に提示。

しかしルイビルで患者さんの診察があるからそれはできないと拒否。

 

するとユナイテッド航空の社員はその医師にスタンガンを用いて強制的に排除。医師はボコボコにされ血を流しながら外に運び出された。

 

その一部始終が動画撮影されていてすぐにアップされたので大問題に発展。

 

しかも会社側は下りてもらう乗客をランダムで選んだと言っていたがその機内に居た客は9割以上が白人だったのに降ろされた4人のうち3人はアジア人。(アジア人は機内に3人しかいなかった。

 

偶然911テロに機体が使われたり、偶然アジア人をボコボコにして機体の外へ放り出すスリリングな航空会社。

 

 

サウスウエスト航空 [LCC]

サウスウエスト航空

4社の中で唯一経営破綻を経験したことが無い。むしろ911テロもリーマンショックも乗り越えて47年連続で黒字を維持を維持している。

 

格安航空会社(LCC)だがアメリカ国内線では最大規模であり経営状態は他の3社よりも良い。過去10年間で毎年のフリーキャッシュフローがプラスになっている唯一の航空会社。

 

格付けも航空会社で最上位(同業他社はBランクだが唯一A-

 

なぜサウスウエスト航空が経営効率において優れているのか。

 

ニッチな路線に全力投球

他の大手航空会社は海外路線へ進出しているがサウスウエスト航空は米国内のマイナー路線を主戦場にしている。

海外路線だと扱う飛行機も大型化して運用コストも大きくなる。それに対して米国内の中距離路線ならボーイング737単一運用が可能。

 

国内マイナー路線は競合する航空会社が少ないのでその分過当競争にならずに利益を確保できる。

 

機種をボーイング737に統一して運用を簡素化

最新鋭の飛行機は夢がある。しかし導入するときには大きな負担が発生する。逆に会社の飛行機を全て同じにすると運転方法やメンテナンスが同じなのでスムーズにオペレーションできる。

 

 

サウスウエスト航空はマクドナルドで例えるならポテトだけを販売している店。

ポテト

 

ハンバーガーは原価率が約50%だがポテトは10%以下。肉を必要としないポテトは原価がとても安い。

 

ポテトを1億円売ったら9000万円が利益となる。

 

マクドナルドのポテト専門店が誕生したら利益率はキーエンスもビックリな利益率となる。

しかも扱う商品がポテトだけなら従業員もすぐに業務フローを覚えられるので教育コストもかからない。

 

サウスウエスト航空は派手なビッグマックではなくポテトを淡々と売っている会社。

 

ジャガイモ+脂=マクドのポテト

飛行機+脂=サウスウエスト航空

 

マクドのポテトは永久不変

つまりサウスウエスト航空も永久不変

 

サウスウエスト航空のトータルリターン
投資期間 1986年~2020年
初期資金 $10,000
最終リターン $346,787
年平均成長率
10.91%

 

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