IGM Biosciences |
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- IGM Biosciencesは新規株式発行を発表
- 普通株式の公募価格は90ドル
- 株式販売による総収入は2.3億ドル
利休
臨床試験で好結果を示したIGM株じゃが株価が戻ってきてしまったのう。一時は130ドルまでタッチしたのに90ドルあたりに。
これは仕方ありません。IGMは臨床試験の結果を受けて跳ね上がった株価のタイミングにぶつける形で新規株式発行を行いました。
織部
利休
新規株式発行とはなんじゃ?
これから始まる大規模な臨床試験にはより大きな資金が必要です。IGMの様にまだ商品化された薬が無い会社は開発を続けるためには自社の株式を投資家に販売して資金調達するしかありません。
織部
利休
自社の株式が高いときに新規株式を発行すれば既存株主の価値をできるだけ希釈せずに資金調達できるのう。
会社が90ドルで株を販売すると言っているのにわざわざ市場で130ドルも払う投資家は居ません。90ドルまで株価が戻ってきたのは当然の帰結かと思います。
織部
利休
しかし欲を出せば跳ね上がった130ドル時点で売却したかったのう。そしてまた落ちて来た時に入ると。
バイオテクノロジー企業は臨床試験で好成績を上げて株価が上がると新規株式を発行するというのはよくあるパターンなので予測は可能でしたが今回は判断が遅れました。
織部
利休
今回の様に株価が空売り勢を巻き込んで上に吹き上がった時は利益確定させてもいいんじゃな。勉強になったのう。
IGM Biosciencesの損益計算書 |
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利休
今回調達した2億ドルという金額は会社にとってどれ位の大きさなんじゃ?
1年間の運転資金が2019年は4,400万ドルでした。臨床試験が進むと対象患者も増えてよりお金が掛かるの益々資金が必要となります。おそらく2020年以降だと1年間に1億ドル程度は必要になるかと思います。そう考えると今回の資金調達で2年間程度の運転資金を得た形となります。
織部
利休
地獄の沙汰も金次第じゃからキャッシュが多いに越したことはないのう。
バイオテクノロジー企業の典型的な成功例を見返すと臨床試験で好結果→株価上昇→新規株式発行というのはパターンです。一般的に新規株式発行は既存株主からすると自分がこれまで持っていた株式価値が下がるので嬉しくないですがバイオの場合は良い結果になります。
織部
利休
しばらくは新しい治験結果が出ないじゃろうから株価的には90ドルを新しいラインとして取引されそうじゃのう。
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