IGM Biosciences |
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新規の抗体医薬品を開発しているIGM Biosciencesの株価が1日で50%以上上がりました。
織部
利休
ワシらは良いタイミングで買ってたから大勝利じゃのう。
2020年12月に臨床試験の結果を発表するというのは事前に分かっていたのでギャンブルしましたが良い結果が出ました。
織部
利休
これで今年の年越しもどん兵衛を食べることができそうじゃのう。
どん兵衛の前になぜこの株が上がったのかを考えてみましょう。
織部
利休
IGM-2323とは何じゃ?。
IGM-2323は、CD20 xCD3を標的とする二重特異性IgM抗体です。
織部
利休
するってぇと?
これまでの抗体医薬品は標的とする部分がCD20とか1つだけだったんですがこのIGM-2323は2つの標的に親和性があります。
織部
利休
一粒で二度美味しい的な?
理論的には。その理論を実証するために臨床試験を行っています。今回はその臨床試験の結果が少し発表されました。
織部
利休
どんなにいい発表じゃったの?
以下が第62回米国血液学会年次総会で発表された内容です。
織部
- IGM-2323を0.5mg、2.5mg、10mg、30mg、および50/100 mgの用量コホートで治療された14人の患者のうち、9人が腫瘍サイズ縮小
- 50 / 100mg群の濾胞性リンパ腫の2人はコンプリートレスポンス
- グレード3以上のCRS、神経毒性は現時点で無し
利休
まだ臨床初期じゃから使用する量のレンジが広いのう。CRの2人が高用量だと考えると次のphaseで使用する高用量群では更なる好成績が期待されるのう。
まだphaseⅠで道のりは長いですが現時点では有望です。
織部
IGM Biosciences |
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しかし今回の株価上昇には奇妙なタイミングのズレを感じました。結果発表された後の初の取引日(12月7日)はそこまで株価が上昇していません。しかし翌日の12月8日に一気に50%も上昇しました。
織部
利休
臨床試験の結果以外に良い材料があったんかのう?
自分が調べ切れていないだけかもしれませんが特に新たな材料は見当たりません。むしろIGMSは新株を新たに発行すると発表しました。これは既存株主が持っている株の希薄化になるので通常であれば値下がりするはずです。
織部
利休
新株発行で資金を手に入れて臨床試験を加速させるんじゃから積極的な増資とも言えるのう。
そうですが新株発行で株価が50%も上昇するというのは解せません。
織部
利休
他に考えれることは空売りしていた人が耐えられなくなって買戻しとかかのう?
暴落は売りが売りを呼びますが逆に買いも買いをよぶことがあります。ただ売りでも買いでも一時的なパニック相場だと時が経つと株価がまた収束していくのでしばらくは要注意です。
織部
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