株式投資の最重要事項「時価総額」とは?

 

株式投資に対するアプローチは人によって異なる。

 

  • 成熟した大企業に投資して安定した配当を得たい。
  • 小さなベンチャー企業に投資して大きな値上がり益を得たい。

 

投資スタイルは大きく分けて配当狙いか企業の成長狙い(キャピタルゲイン)に分かれる。

 

配当目的であるならばその企業の過去の実績を見て売上や利益、株主に支払っている配当金総額など勘案し安定している会社かどうかを見る。

 

値上がり目的の会社であれば利益や配当よりも売り上げの成長(昨年比でどれだけ増えたか)に注目する。(amazonなど

 

なので同じ株式投資でもかなり人によって投資スタイルが異なる。

 

例えるならマラソンと100メートル走

持久力と瞬発力

短距離走と長距離走では練習スタイルが大きく異なる。

 

 

しかしである。

 

どちらの投資スタイルでも必ず注目しなければならない数字がある。

それが

 

時価総額

 

 

時価総額はどうやって決まるのか

 

 

時価総額はその会社の現時点での価値を市場が評価している金額であり株価そのものよりも遥かに大切な数字。

 

発行した株式数 基本的に変動しない
株価 大きく変動する

 

企業の価値とは「株価」だけでは決まらない。

なぜなら企業によって発行している株式数が異なるから。

 

例)トヨタ自動車とソニーの比較

トヨタ自動車 ソニー
株価 6,753円 6,703円

*2020年4月8日終値

似たような株価であるトヨタ自動車とソニーを比較してみる。

2020年4月8日時点で2社ともほぼ同じ株価をしている。

 

ではトヨタ自動車とソニーの価値(時価総額)は同じなのか?

 

勿論違う。

 

どちらの会社の時価総額が高いのかと言えばトヨタ自動車。

 

トヨタ自動車 ソニー
株価 6,753円 6,703円
発行済株式 3,262,997,492 1,261,000,278
時価総額 22兆350億円 8兆4525億円

 

トヨタ自動車はソニーの2.5倍も株式を発行しているので会社の価値である時価総額も株価が同じであればそのまま2.5倍となる。

 

では自社の時価総額が高いと何が良いのか?

 

 

時価総額=企業買収時の根拠

 

仮にとある超巨大企業がソニーやトヨタを買収するしようとする。

買収には買収資金が必要となる。その必要な買収資金額を計算する上で最も基本となる数字が時価総額

 

株式とはその会社の経営権に他ならない。

 

個人投資家であってもトヨタ自動車の発行している株式を全て買収できたらその時点でトヨタ自動車は個人投資家のモノとなる。

 

一般のトヨタ社員であっても30兆円位の現金を用意できてトヨタ自動車株を100%買い占めたらその時点でそのトヨタ社員は一気に課長や部長、常務役員、専務役員、そして社長を飛び越えてトヨタ自動車での権限を全て握れる。

 

*実際には創業者一族が持ち株をどんなにお金積まれても売らない場合、その国にとって重要な企業な場合などは国が買収を差し止めたりもするのでお金さえあればどんな企業でも買収できるわけではない。

 

 

買収される側で考えると

株式市場に株を公開するということはいつでも私たちに投資してください。買収してくださいと宣言しているのと同義

 

株主からしたら自分が持っている会社の時価総額が高くなればなるほど買収となった場合、リターンが大きくなる。

既存株主からしたら自分が持っている株を1円でも高く買ってもらいたい。

 

なので自社株が高いということは買収された時のことを考えると株主にとって喜ばしいこと。

 

そもそも時価総額が高いと買収額も割高になるので敵対的買収が起こらない。

ということは株主だけではなくその会社で働く従業員にとっても良いこと(敵対的買収された会社は大幅なリストラがある事が多い

 

なので基本的には

 

株価が高い=時価総額が高い=みんなハッピー

 

このように時価総額は長期投資する上で重要な意味を持っている。

 

時価総額が小さいベンチャー企業に投資する場合

会社がまだ成長段階であるなら利益ではなくまず売上や市場のパイを取りに行くべきである。配当というのは悪い言い方をすると成長を諦めているともいえる。

 

時価総額が100億円のベンチャー企業の場合、悠長に配当を出している場合ではなく成長に会社のお金を使うべき。

 

全ての会社の力を成長に使い業績が伸びて株が評価されて時価総額が大きくなった時に売却する。

 

ここでの投資にしても会社の価値(時価総額)が将来的にどれだけ増えるのかという点に注目するべきである。

 

ベンチャー企業がどれくらい大きくなるかを予想して投資する上でもこの時価総額という物差しが一番重要となる。

 

株価だけを単純に見ていては理解できない事が起こる。

 

ベンチャー企業は成長するにしたがい発行済株式数が増えていく。

資金調達するときに純粋な株式数増加もあるし株価が大きくなると株自体が分割されることがある。

 

 

amazonも成長するたびに株価が大きくなりその都度、株価を分割してきた。

 

なので株価だけに注目しているとその企業価値が分からない。

 

会社を評価するときは株価だけ見るのではなく時価総額を見るべきである。

 

配当狙いの長期投資であれ

大きな成長を求めるベンチャー投資であれ

 

時価総額は大切

 

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