コロナで世界大恐慌は起こるのか?1929年に起きた大恐慌を検証

1929年の大恐慌

コロナウイルスの影響は1929年に起こった大恐慌を超えると言われている。

 

本当に大恐慌を超えるレベルの何かが起こるのか?

そもそも大恐慌とはいったい何だったのか?

 

未来を知りたいなら過去に学ぶべき

 

 

大恐慌のプロローグは第一次世界大戦

時は1914年、第一次世界大戦

人類初の世界大戦が起きた。

 

セルビアのサラエボというヨーロッパの田舎でオーストリアのフェルディナンド大公が襲われるという事件がきっかけ。

 

襲われた側のオーストリアは激怒してセルビアに対して宣戦布告。

 

宣戦布告されたセルビアを支援するという大義を掲げたロシアが参戦(真の目的は南下して不凍港を得ること)

そしてその当時ロシアと仲が良かったフランスなどヨーロッパの国を巻き込み大喧嘩となった。

 

結果としてオーストリア・ハンガリー帝国とドイツは敗北してヴェルサイユ条約を結ばされてドイツ国民は屈辱感を味わう事となった。この時の恨みも後の第二次世界大戦へと繋がる。

 

戦勝国はフランスやイギリス

 

しかし真の戦勝国

最も得をした国はどこか?

 

それはアメリカ合衆国。

  • 戦争するためには物が必要
  • 兵士たちの食料が必要
  • 物や食料を作ったら戦地に運ぶ為に自動車や船が必要

 

ヨーロッパは戦争で生産できない。

なのでその代替地としてアメリカは世界の工場となりヨーロッパに輸出して大儲けした。

 

日本も朝鮮戦争のおかげで好景気となった。それと同じことが第一次世界大戦中のアメリカでも起こった。

 

そしてその好景気は第一次世界大戦後も継続した。

 

1920年代に入ると東海岸都市を中心に超高層ビルが建築されるなど近代化。

建築業や自動車産業などに大きな需要が生じ好景気に沸いた。

 

1800年代は欧州列強の時代だったが1900年代はアメリカの時代。

 

それまで覇権国だったヨーロッパの国々が戦争で疲れ果てているのに対してアメリカは国内で商品を作り輸出して大儲け。

 

なのでアメリカには世界中から投資資金が集まった。国がボロボロのヨーロッパに投資するよりも経済が好景気のアメリカに投資する。

 

理にかなった投資判断。

しかし経済は上にも下にもオーバーシュートする。

投資資金がアメリカに過剰に集まってしまい金融バブルが発生。

 

このようにして大恐慌が起こる下地が作られた。

 

そして1929年10月24日。暗黒の木曜日と呼ばれる日

 

全てが崩壊した

 

大恐慌のリアル

大恐慌のチャート

  • 株価はピーク時から約9割下落
  • 失業率は1933年に最大24.9%に達し労働者の4人に1人が失業
  • 労働者の賃金は1933年に大恐慌前に比べて25%減

 

100万円で買った株式市場平均が10万円なった。もはや損切りどうこう言うレベルでは無い。大恐慌前に投資していた人は資産全てを失うレベル。

 

S&P500はいつか回復する。

するがいつかまでに回復するかは判らない。

大恐慌の時は30年近く塩漬けになった。

30年も塩漬けに耐えられる人は少ない。

 

 

 

投資家だけでなく労働者も甚大な影響を受けた。

 

特にそれまでアメリカ経済を牽引してきたフォードなどの自動車産業、そして建設業は壊滅的な打撃を受けそれまでいた正社員は大半が解雇された。

 

 

ニューヨークの象徴であるエンパイア・ステート(帝国州)ビル

このビルはちょうど大恐慌の1929年に着工。

竣工は1931年だったが大恐慌が起きてしまったので完成してから10年間ぐらいは空室が多くempty ステートビル。

 

大暴落は全てのものを暴落させる。

株価だけでなく金(ゴールド)、 国債、社債、 そしてコーヒー豆や砂糖、小麦といった食料品

 

大恐慌が起きてからトウモロコシ価格は半分以下に大きく下落した。

 

トウモロコシを作っても安すぎるて儲からないから農家が作らない。そうすると今度はトウモロコシが足らなくなり食糧難が発生した。

 

そして食糧難よりもっと危険なものが発生する。

 

保護主義の台頭

 

それまで海外との貿易に頼って成長してきたアメリカ

元々自国と植民地のブロック経済で保護主義に走っていたイギリスやフランス

 

それぞれの国々がますます閉鎖的になった。

アメリカ・イギリス・フランスといった大国は自国だけでも何とか経済を回せる。

ではそれ以外の国は?

 

植民地が少ないから経済が回らない。→なら戦争して植民地や領土を奪ってやろうという思想が産まれてくる。

それは一部の過激思想な政治家だけでなく一般国民の中にも

自分たちが貧しいのは一部の国が富を独占しているからだ。」と

 

自国だけでは経済が回らない日本、ドイツ、イタリア(第二次世界大戦の枢軸国)

 

特にドイツでは第1次世界大戦後に結ばれたヴェルサイユ条約という不平等条約に国民が不満を持っておりその不満の結果、あのヒトラーが生まれた。

 

ヒトラーは独裁者というイメージだがきちんとドイツ国民の選挙によって民主的に選ばれた指導者。

 

このように第一次世界大戦の段階で既に第二次世界大戦へのストーリーが繋がっている。

 

2つの大戦の間に起こった短いバブルとその崩壊

 

それが1929年大恐慌の本筋

 

コロナパニックに対するニューディール政策はあるのか?

ルーズベルト大統領

大恐慌が起きた時のアメリカ大統領はフーバーだが大恐慌からアメリカを立て直したのはルーズベルト大統領。

 

ルーズベルト大統領がどうやって経済をテコ入れしたかというと社会の教科書も載っているニューディール政策。

公共事業増やして雇用を増やし経済を立て直す。

 

仕事がないなら仕事を作る。

お金がないからお金を配る。

血液が足らないなら輸血する。

 

しかしコロナウイルスに対する薬は無い。

大恐慌は金融の崩壊が原因だがコロナウイルスは実体経済の崩壊

大恐慌レベルが起こったのにニューディール政策が使えないルーズベルト大統領とか何の役にも立たない

 

戦争が起こればどこかの国は儲かる(戦時特需)、なので世界経済全体を見てみれば戦争はそこまで大きなマイナス要因ではない。

 

だがコロナショックは違う。

 

どこの国も得をしていない。先進国のほぼ全てが外出を自粛して経済が立ち行かない。
手足末端に血液や酸素が行き届いていない。

短い時間でも不可逆のダメージになる。

時間が長ければ大企業や国といった中枢にも致命的となる。

これまでに人類が経験したことがないダメージが発生している。

 

もし有効な薬やワクチンが完成せずにこの状態が数年続くと大恐慌を超えるレベルのダメージがあるかもしれない。

 

 

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