タミフルの売上高 | |
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ロシュ | 単位:100万スイスフラン |
年 | 売上高 |
2006 | 2,627 |
2007 | 2,085 |
2008 | 609 |
2009 | 3,200 |
2010 | 873 |
2011 | 359 |
2012 | 560 |
2013 | 635 |
2014 | 959 |
2015 | 705 |
2016 | 794 |
2017 | 535 |
2018 | 378 |
source:ロシュ IR
インフルエンザ治療薬タミフル(一般名:オセルタミビルリン酸塩)
インフルエンザ治療薬と言われたらまずタミフル。それ位よく処方されている薬だが世界的にはさほど売れていない。日本での売上が全世界売り上げの半分以上を占める年もある。
日本で販売してるのは中外製薬だが世界中で販売しているのはその親会社ロシュ。2009年に起こったインフルエンザパンデミックの頃はジェネリック医薬品どころかイナビルやゾフルーザも無かったので大儲けした。
そしてタミフルの成分であるオセルタミビルリン酸塩を開発したのはアメリカのギリアドサイエンシズ、肝炎ウイルス治療薬ハーボニーを開発して一発当てた会社であるがその約20年前に同じ抗ウイルス薬のタミフルを開発した。
タミフルを開発した当時は中華料理の八角から取れるシキミ酸という成分を合成の基礎物質として作っていたので八角の値段が高騰することになった。
現在では完全な化学合成によりタミフルは作ることができる。それも一つの経路ではなく様々な経路が報告されている。より簡便でより高い収率を求めるのが合成屋の本能。
そんなタミフルだがインフルエンザ特効薬と言われるような性能は有していない。治るのが平均1日弱早くなる位
タミフルは現在ジェネリック医薬品が存在するがつい最近までは存在しなかったのでその費用対効果が疑問視されていた。
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