年間売上 | |||||
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Sales data of Opdivo (単位:100万ドル) | |||||
年度 | Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | 年間 |
2014 | N/A | N/A | N/A | 5 | 5 |
2015 | 40 | 122 | 305 | 475 | 942 |
2016 | 704 | 840 | 920 | 1310 | 3774 |
2017 | 1127 | 1195 | 1265 | 1361 | 4872 |
2018 | 1551 | 1627 | 1793 | 1804 | 6735 |
四半期売上 | |||||
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京都大学の本庶佑先生が発見したPD-1という免疫を抑制してしまうタンパク質。そのPD-1を邪魔するのがオプジーボ。
癌細胞が踏む免疫のブレーキを踏めなくして本来持っている人間の免疫力を高める。
それまでの癌治療は手術、化学療法、放射線の3本柱が中心で免疫療法はエビデンスが無い怪しい治療法という域をでなかった。そこに颯爽と現れたのが免疫チェックポイント阻害薬オプジーボ。
しかし新薬承認までの道のりは長かった。
開発したのは中堅の製薬会社である小野薬品工業。規模的に単独での開発は難しいので抗体技術を持つ日本の製薬会社数社に共同開発を申し込んだのだが全て断られた。なので日本国内では最終段階まで辿り着くことができずに海外のバイオベンチャーであるメダレックス社と共同開発することになった。
このメダレックス社はオプジーボと作用するタンパク質は異なるが同じ免疫チェックポイント阻害薬ヤーボイを開発していたので共同開発がスムーズに進んだ。
ヤーボイはオプジーボと併用するとより効果が高まる。この2つの薬はメダレックス社を買収したブリストル・マイヤーズスクイブの現在の柱となっている。
オプジーボが切り開いた免疫チェックポイント阻害薬というクラスは現在世界中の製薬会社が開発にしのぎを削っており競争が激化している。上市された薬だと勢いではメルクのキイトルーダが1番でオプジーボは二番手。
それでも2018年は世界トータルで約8000億円の売れ行きと大ヒット。
日本だとオプジーボは小野薬品工業の薬と大々的に宣伝されているが日本以外の主要な国での販売権はブリストルマイヤーズスクイブが持っている。なので小野薬品工業とブリストルマイヤーズスクイブのオプジーボ売上を比較すると8倍も違う(小野薬品工業の2018年オプジーボ売上は906億円)
もし世界展開できる規模の国内製薬会社と共同開発できていたらオプジーボの利益は日本が総取りだったのに残念
Data of Opdivo | |||
製品画像 | |||
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製薬会社 | 種類 | 集計期間 | |
BMS | 抗ガン剤 | 2014 | 2018 |
ブリストル・マイヤーズスクイブ社の売上に占めるオプジーボの割合 | |||
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