リポバスの売上高 | |
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Merck & Co. | 単位:100万ドル |
年間 | 売上高 |
2005 | 4,382 |
2006 | 2,803 |
2007 | 877 |
2008 | 660 |
2009 | 558 |
2010 | 468 |
2011 | 456 |
2012 | 383 |
2013 | 301 |
2014 | 258 |
2015 | 217 |
2016 | 186 |
source:Merck & Co IR
高脂血症治療薬リポバス(一般名:シンバスタチン)海外では「zocor」という商品名で販売されている。
コレストロール合成の律速酵素を阻害するスタチン系薬は日本の製薬会社である現在の第一三共が発見したが世界で初めて商品化に成功したのは米メルクである。
高血圧症治療薬アンギオテンシンⅡ阻害薬の研究でも武田薬品が先行していたのに先にARBであるニューロタンを商品化したのも米メルク。
基礎研究力はあるのにそれを手際良く商業展開できない日本企業。
基礎研究で良いものが発見されてもそれを薬とするためには更に臨床試験を何本もやらないといけないので企業の体力が開発速度の差となって表れてしまう。そして無事に薬として承認されても全世界で販売しようとしたらそこでも人員という規模が必須。巨人メルクと競争して勝てなかったのも無理はないかもしれない。
スタチン系でリピトールの次に売れたロスバスタチンも開発は塩野義だが全世界で販売する販売網が無いために英アストラゼネカにライセンスアウトした。
製薬会社には規模が必要。
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