ジャヌビアの売上高 | |
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Merck & Co. | 単位:100万ドル |
年間 | 売上高 |
2006 | 43 |
2007 | 668 |
2008 | 1,397 |
2009 | 1,922 |
2010 | 2,385 |
2011 | 3,324 |
2012 | 4,086 |
2013 | 4,004 |
2014 | 3,931 |
2015 | 3,863 |
2016 | 3,908 |
2017 | 3,737 |
2018 | 3,686 |
source:Merck & Co IR
糖尿病治療薬ジャヌビア(一般名:シタグリプチン)
DPP4阻害薬というメルクが世界で初めて開発したカテゴリーの薬。
食事を摂取して血糖値が上昇すると小腸にあるL細胞からインクレチンというホルモンが分泌される。このホルモンは膵臓に作用してインスリンの分泌を促し結果として血糖値が下がる。つまり血糖値が高い時でないと効果が出ない。
インクレチン自体は短時間で分解されてしまうので分解されなければより長く血糖降下作用が期待できる。この発想からインクレチンを不活性化するDPP4を邪魔する薬であるジャヌビアが誕生した。
それまでの糖尿病治療薬は血糖値がどんな状態でも無理矢理血糖値を低下させていたので低血糖が起こりやすかったがジャヌビアを始めとするDPP4阻害薬は単剤だと低血糖リスクがプラセボとほぼ変わらない。
DPP4阻害薬は続々類似薬が発売されているが日本ではジャヌビアがシェアNo1をキープしている。クラスで最初に登場した薬は実績が積みやすい、後発組だとジャヌビアよりも利点が無いと中々使ってもらえない。
医薬品開発は速さも大切。
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