年間売上 | |||||
![]() |
|||||
Sales data of デパス (単位:億円) | |||||
年度 | Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | 年間 |
2007 | 29 | 29 | 32 | 25 | 115 |
2008 | 31 | 28 | 34 | 25 | 118 |
2009 | 30 | 27 | 33 | 23 | 115 |
2010 | 30 | 26 | 31 | 25 | 114 |
2011 | 28 | 26 | 31 | 24 | 110 |
2012 | 28 | 25 | 28 | 22 | 104 |
2013 | 26 | 24 | 27 | 21 | 98 |
2014 | 21 | 20 | 22 | 18 | 81 |
2015 | 19 | 17 | 20 | 15 | 72 |
2016 | 17 | 15 | 15 | 12 | 61 |
2017 | 14 | 13 | 15 | 11 | 53 |
*田辺三菱製薬のIRから抜粋。四半期合計と年間売上が一致しないのは四捨五入の関係 |
|||||
四半期売上 | |||||
![]() |
1983年に承認された精神安定剤デパス。
短時間で効果が発揮される切れ味の良さと肩凝りや心身症にも効果がある守備範囲の広さで根強いファンがいる。
患者から受けが良く値段も安い、短期間の服用ならシビアなSEも少ないという事で気軽に専門外の医者が処方してデパス依存患者を増産。
だが依存者、乱用者が目に余るようになり厚生労働省が動いた。
現在は向精神薬指定されているデパスだが2016年以前は普通薬で個人輸入も自由だった。保険が使えなくても値段が安く病院に行くよりコスパが良いのでデパス個人輸入愛好家が大勢いたが2016年に輸入禁止となり阿鼻叫喚。皆がデパス買い溜めに走った。
デパス規制前の時点でもベンゾジアゼピン系は依存性が高く問題となったので世界共通で規制されていた。
しかしデパスはチエノジアゼピン系という微妙に違った構造式でしかも海外ではデパスはほぼ使われていないので国際的なデパス規制が無かった。ベンゾジアゼピン系もチエノジアゼピン系も同じ受容体に結合するし作用機序も同じだが30年以上も普通薬として販売されていた。
デパスと同じ製薬会社のリーゼは前からずっと向精神薬。そのリーゼよりも効果が強いデパスが普通薬というのもバランスがおかしかったので向精神薬指定は自然。
向精神薬指定で規制が強化されたり特許が切れたりでデパスの売上は年々下降気味だがそれでも第3回NDBオープンデータによると0.5mg錠は入院と外来合わせて一年間に約6億錠が処方されている。規格違いやジェネリック医薬品を含めれば10億錠近い。
薬でも飲まないとやってられない世の中。
Data of Depas | |||
製品画像 | 構造式 | ||
![]() |
![]() |
||
製薬会社 | 種類 | 集計期間 | |
田辺三菱 | 安定剤 | 2007 | 2017 |
田辺三菱の売上に占めるデパスの割合 | |||
![]() |
コメントを残す